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『ちいかわ―人魚の島のひみつ』が描いた食の精神支配―エッセイをUPしました

私たちは、人を動かす「力」と聞くと、武器やお金、権力のようなものを思い浮かべます。

ところが、もっと身近に、しかも毎日のように私たちの身体の中へ入ってくるものにも、人を動かす力があるとしたらどうでしょうか。

きっかけは、何気なく観ていた『ちいかわ―人魚の島のひみつ』でした。セイレーンの変貌を見ながら、私は以前、博物館で見た「飴」にまつわる展示と、『日本書紀』に記されたある言葉を思い出しました。

そこから私は、食べ物とはいったい何なのか、そして、長い時間をかけてつくられてきた「食性」が変わると、人間には何が起こるのかを考え始めました。

これは、単なる食事や健康についての話ではありません。

私たちは、何を食べてきたことで、今の私たちになったのか。

そして、その「食べるもの」が変わったとき、私たちは気づかないまま、何か別のものへと変わっていくのではないか。

『ちいかわ』という一見かわいらしい作品から、私はそんな少し怖い問いを考えてみました。

『ちいかわ 人魚の島のひみつ』が描いた食の精神支配
『ちいかわ』をきっかけに、食性の変化が人や社会に与える影響を、日本の食の歴史から考察します。