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養気美動<第一話>―記事をUPしました。

以前、「滋味美動<第4話>」で、源泉から浴室まで一切の加工を受けず、ダイレクトに注がれる温泉を探すことが、思っている以上に難しいという話を書きました。

私自身、温泉を訪ねるなら、できるだけ源泉かけ流しを選びたいという気持ちは今でも変わりません。ただ、全国の温泉を実際に訪ね歩いていると、いつしか「源泉に一切手を加えていないこと」だけにこだわることが、本当に湯治という目的にかなっているのだろうか、と考えるようになりました。

湯治の目的を、温泉そのものを味わうことではなく、身体を休ませ、生命力を補充することだと考えてみると、温泉の泉質や成分だけではなく、浴室を取り巻く環境や、その土地の空気、そしてそこでいただく食事まで含めて、一つの養生環境として捉えることができるのではないでしょうか。

そう考え始めると、これまでとは少し違った「良い温泉」の姿が見えてきます。

今回は、そんな私自身の温泉を見る基準の変化について、少し考えてみたいと思います。

養気美動<第一話>
源泉100%かけ流しだけでは測れない、温泉と土地、食事から考える湯治の新しい価値。