骨盤矯正の対象となる、痩せていても骨の都合だけで下半身が太って見えてしまう“骨盤太り(開き)”や、せっかく脚が細くてもまっすぐに見えないO脚X脚の原因を説明します。
ヒップと太ももが太く見えるし、スカートが回る。脚のゆがみはどうにかならないかしら?
骨盤の開き・下半身太り・O脚X脚のしくみと原因
しくみについて
しくみ |
---|
◆レッグライン:O脚、X脚、太もも横のでっぱり ◆ヒップ :たれ尻、ヒップ太り、下腹部ポッコリ ◆ウエスト :くびれがない ◆背中 :猫背、胸の下がり、胸郭の狭まり(浅い呼吸) ◆内科 :生理不調、便秘、ふくらはぎのむくみ、足の冷え ◆痛み :腰や骨盤、股関節、恥骨の痛み、坐骨神経痛 |
原因について
欧米人のように、かかとの高い靴に一線歩行が習慣づいていれば、日本人でもおそらくキュッと引き締まった小さいヒップと、 まっすぐ脚を保つことができるでしょう。
ところが日本人の場合は、O脚要素の強い脚が出来上がる基礎としての習慣(幼い頃から正座、体育座りなどの座り方で生活している)が 現在も続けられていることが多く、加えて運動不足によって、外股に筋力が偏ることもあり、O脚傾向が強く現れます。
(※幼い頃には足がぴったりくっつかなくても大人になったら良くなっているケースも数多くありますが、 該当する多くの場合は、内股を強化できるタイプの運動を10代から行っていたという傾向があるようです。)
その状態でかかとの高い靴を履いて一線歩行をすれば不安定な歩き方になります。 そこで、無意識に脚を開いて歩行を安定させるのですが、この二線歩行を続けると股関節と骨盤が開き、足をそろえて立った時に 太もも、膝、ふくらはぎ、くるぶしがピッタリつかないで隙間が開いている、いわゆるO脚が出来上がってしまいます。 近年では10代からヒールの高い靴ばかりを履いている人に、O脚の広がりが特にひどいという報告もあります。
足をそろえて立とうとする時、膝がぶつかって下を広げないと立っていられない特徴がある場合はX脚です。 ペチャンコ正座をする人におこる傾向があります。
そして骨盤が開くとO脚が進むだけでなく、骨盤の内部に隙間ができ、そこに腸が入り込み(腸の下がり)、 ポッコリお腹、骨盤底筋のゆるみ(尿漏れの原因)、骨盤容積が拡大します。
(骨盤自体が広がり過ぎると、やがては骨盤をひきしめる筋肉群がゴムのように伸び切って弱化し、ポヨンポヨンのたれ尻デカ尻太ウェストとなりがちです。)
また、骨盤の歪みは背骨にも影響を与え、ホルモンバランスの崩れ、 代謝が下がることによる脂肪燃焼の低下など、さまざまな障害を引き起こす悪循環を作り出す原因になるとも言われています。
骨盤の開きは全身に悪影響!
骨盤が開いて下半身が太ると、その重さで胸が下がって肋骨が詰まっていきます。そうなると胸郭自体が狭くなり、呼吸が浅くなるなどの悪影響も。
それだけではありません。
肋間の間隙が狭まると上の肋骨と下の肋骨の間の筋肉が硬くなって脇の下と胸部リンパの流れが悪くなり、胸が痛くなったり呼吸が苦しくなる肋間神経痛を起こしやすい猫背体型にもなりやすくなります。
食べすぎで、太ったわけではないので、通常のダイエットをしても元のスリムな下半身に戻ることはないでしょう。 これは骨盤の歪みで太っているように見えるだけなので、骨盤の開きと下がりを矯正して元の位置に戻す以外に方法はないように思えます。
骨盤開きやネジレはご自身ではわかりにくいもの。自分はヒップが大きいと感じても、ただ骨が平均よりも少しばかり大きいだけで、 実際は開いてないケースもありますし、 また逆に、見た目が小さいから大丈夫と思っていても、意外にも“開き大”といったケースはけっこうあるものです。
骨盤の開き・ネジレは身体の要(かなめ)の危機、つまり、身体の根本に関わる問題ですから、骨盤以外の場所にもさまざまな不調が現われます。
骨盤の開き・下半身太り・O脚X脚の対策
まずは、チェックしてみよう!
下半身の体型改善に骨盤の矯正法が当てはまるか否かを判別してみよう!
(1)がすべてに、(2)が5つ以上チェックのついた方は、次の項目チェックへ進んでください。 それ以外の方は、初期判定を確認しましょう。
上の無印5つのうち3つ以上にチェックがつく、あるいはマークが3つ以上、マークにチェックついた方は最終判定をご覧ください
ヒップではなく、ウエストでサイズ選びができるようになりませんか?
骨盤のズレは下がりや開きばかりではありませんし、O脚もあればX脚もあり、またXO脚、OX脚という混合型もあります。
そして、それぞれ施術の手順や方法、アフターケアがそれぞれ違いますので、まずお客様が骨盤のズレがどのタイプに当たるのか、股関節や膝のネジレの方向はどうなっているのかを特定することが、改善への進める第一歩です。