動かすとビリッとした激痛が走って日常生活が相当不便になる手や腕の症状を説明します。
雑巾をしぼると肘や手首がズキッ!作業がはかどらない、続けられないにどう対策したらいいのかしら?
腕・肘・手首・指の痛みの病態と原因
病態について
初期の症状 |
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明確な痛みではなく、腕に気になる違和感が頻繁に出現する段階 ◆パソコン仕事や、テニスやゴルフなどのスポーツの後、長く疲れが腕に残るようになったなど |
中期の症状 |
何かの拍子に痛む、使いすぎると疲れがひどい段階(症状出現の頻度は上がりますが常時ではなく、また痛みで動作が妨げられることはめったにありません) ◆腕は痛みよりもだるさ・筋肉痛・つっぱり感 ◆ 肘を曲げるとポキポキ鳴って痛い ◆ 長く作業した後の手首 (マウスを操作する右手など) は固まった感覚、疲れ ◆ 指はこわばる感覚、指の関節がむくみなどで太くなる |
末期の症状 |
手に力を入れる動作、特定の動作(持ち上げようとする、ぞうきんをしぼるなど)で腕や手指に激痛が走り、動かすこと自体に恐怖を感じる段階 ◆長く作業すると手や腕に力が入りづらくなってくる(キツくて作業を中断してしまう) ◆指が赤く変色し、膨らみ、指や手のひらを触るだけでも痛い ◆曲げ伸ばし、ひねる動作で手首や肘が痛くてたまらない ◆手のひらを上にして物を長く持っていられない ◆にぎる、つかむ時に力を維持し続けることが困難 ◆手首・肘バンドの装着やテーピングでは効かなくなっている ◆腕だけではなく、首や肩、肩甲骨までダル重い |
原因について
【手の使い過ぎ】 |
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腕の痛みと言いますと、付着する筋肉・靭帯が問題とされることが一般的ですが、痛みが一か所ではないケースが多く、例えば、肘が痛い人は上腕も痛い、手の痛みを訴える人は肘も痛いケースが相次いでおります。検査してみますと、手腕の中でも比較的力と耐久性のある筋肉の故障が目立ちます。手の使い過ぎ、とりわけ長時間労働のパソコン作業やラインの手仕事によって、前腕筋群の慢性疲労と弱化が起きることで手首を構成する細かい骨のバランスが崩れた――それが原因とみております。 |
腕・肘・手首・指の痛みの対策
まずは、チェックしてみよう!
肩の関節や胸椎のズレを正した方が良いのかを判別する簡単チェック
(1)が2つ以上、(2)が2つ以上チェックのついた方は、次の項目チェックへ進んでください。それ以外の方は、初期判定を確認しましょう。
上の無印4つのうち2つ以上にチェックがつき、マークかマークにチェックついた方は最終判定をご覧ください。
院長
私も10年ほど前に狭窄性腱鞘炎を患ったことがあります。寝ている時以外は、手は休みなく使いますから、一度痛みを患ってしまったら、なかなか治りません。
悪化して腕の置き所がなくて眠れない、 手をつくだけで手首に激痛が走るようになる、こわばりが強くなり指を曲げにくくなるなどの症状が慢性化しますと、テーピングやリストバンドを巻いても効かなくなってしまいます。
そうなると、最終手段として鋼入りのサポーターをすることになり、仕事など日常生活に支障を来たしてしまいますから、そうなる前に予防に努めませんか?