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開業するまでのストーリー(学校入学から就職)

開業までの修行

無謀だった?模擬開店の試み

2年生になると同時に、身につけた根本療法が本当に外の世界でも通用するのか、 秋のインターンまでに真の実力を把握できるチャンスはなかろうか、という思いに駆られました。

1年生の修業のあらゆる場面で、私が施術していた根本療法はけっこう評判が良かったのですが、 確固たる自信には結びつきませんでした。それは、内輪で評判が良かったのは、”知り合いだったから”ではないだろうか?

果たして、良くなったという評価で次のお客様を紹介してもらえたのだろうか?いや、もしかしたら、違うかも・・・

この頃の出張整体は、友人よりもご紹介の方々が多かったのですが、その理由は何なのか本当のところを知りたかったのです。 当時は全身施術を出張費込みで2000円でやっていたので、安かったからではないだろうか? それともオマケでやってた犬の骨格矯正がペット愛好家のお客様方々に超ウケていたから?

ちょうど時を同じくして幸運にもお店用の場所を貸していただけたので、インターンまでの2か月限定で学校の同級生を誘って模擬開業を試みました。

場所は世田谷区。とある私鉄駅の治療院激戦区で模擬店は商店街からややはずれた場所。 同じ通りの駅近には繁盛店が2軒あり、素人出店では明らかに劣勢でした。

しかしはじめから劣勢なら、逆に思いっきりやれる。思いっきりやってそれで失敗なら悔いはない。ならば繁盛店とほぼ同じ価格で勝負してみよう!

結果は、お店を貸してくださったオーナーのご支援もあり、自作のチラシでご来店いただいたお客様で、開店初日から最終日までほぼ満員。 リピート率が8割を超え、療法の実力が評価されたことに確かな手ごたえ!を得たのでした。

こうして学業・修業を経た結果、東京と関東3県の美容・治療矯正校集めての合同卒業試験では1位を取りました。

卒業後、美容骨格矯正院へ就職

卒業後はすぐにでも開業することを目標としていましたが、在学修業中、私の療法の重大な落ち度に気づき、それを克服するためということと、 痛みについて探求する過程で美しい筋肉骨格という美容要素も取り入れる必要を感じたため、さらなる修業の機会を求めました。

しかし当時、美容骨格矯正は学校では教わらない、教科書さえなかった時代。どうやったら考え方や技術を身につけられるだろう、、

そこで、2年生のインターン実習の時点で、卒業生OBが営む、当時、いくつもの有名女性誌に取り上げられ、 (お店のすぐ近くにTBSがあったから?) モデルさんや芸能人が通う赤坂の美骨盤と小顔矯正を得意とする美容骨格矯正専門店をインターン先として選び修業させていただきました。

赤坂ではインターン入社という形、しかも実力が認められて入社翌月から入店から会計まで、一人前の従業員としてお客様を担当させていただけるように。

インターン給与は85,000円。駆け出しでもお給与をいただけるのはとても有難いこと。 他はどこも約月50,000円が最大でしたから、これでも私はもらっていた方でした。

でも、本当に有難かったのは、妻です。2年生になってすぐ、彼女は交通事故の影響からか体調が悪化し、退職を余儀なくされたのですが、失業保険が切れた後は、この85,000円が生活費のすべてとなりました。よくもこんな少ない給与の私を支えてくれていたのか、、、もう本当に感謝でいっぱいでした。

また、貧乏になるとご理解いただいた上に、2人で苦労しなさいと結婚を許してくださった妻のご両親にも、、出張先が遠い時には 出張整体で使う施術ベッドを車で運んでくれたり、さまざま支援してくださったことは、今でも感謝が絶えません。

そして、卒業後は、そのまま同店に就職。

正社員となって3ヶ月後には、東京公演中に腰痛を発症し来店された宝塚団員さんの治療担当を任されることも。そしてわずか半年で総院長の売り上げに肩を並べました。

こうして、臨床の経験においては、WHO(世界保健機関)の骨格矯正教育規定で推奨されている臨床時間の5倍である5000時間の臨床経験を積み、 治療面でも美容面でも症状への処置に困らないレベルのお墨付きをいただいてから、2005年に開院を果たしました。

さいごに

それでも開業後の方が圧倒的に勉強と研究に時間を費やしています。

それは、1年生の時に衝撃を受けたお客様の姿はまだまだ序の口だったということを、年数を経ていくほど思わされるからです。

いくつもの症状が複雑に絡み合って何が原因だったのか見えなくなってしまうほど、20年30年と我慢をしてこられた方々。

あちらこちらをめぐりめぐって最後に、、と来院される方々。

この業界は施術院が飽和状態となり競争が大変厳しいため、スクールやコンサルタントなどの副収入でもないとなかなか経営が安定しない時代といわれます。

それでも副業の時間を確保できるくらいなら、私は今通院されているお客様がもっともっとラクになれるような施術の研究に時間を割きたいと思っています。

2012年4月 院長 諸井竜介