現在、通院されているお客様の予約施術のみ承っております⇒

腰痛ベルトの落とし穴

すぐに痛みが減るからと、安易に腰痛ベルトを着用される方、あるいは、整体師からどのくらいの期間、着用するのか指示されずに とにかく着用をはじめたけど、、、 という声を、来院者様よりお聞きすることがよくあります。

どうしてそのような事が起こってしまうのか? 痛みは「動くこと」によって主に増していきます。

動くこと⇒痛んだ筋肉が働くから痛む

ならば、

筋肉を働かせなければ⇒痛みが起こらない、、はず

というのが着用の根拠。 それで、

ベルトで筋肉を固定してしまえ⇒ 腰痛ベルトが登場!

となるわけです。

これで確かにラクになれますが、 筋肉は使わなければ衰えていきますので、どこかで衰えた分を、鍛えて取り返さなければならなくなります。

痛そうしないと、カバーする別の骨や筋肉が程なくして支えきれなくなり、今度はベルトをしたままでも痛みが出る事態が起こってくるからです。

その時点までいってしまうと、 痛みは治らない、ベルトもはずせないという悪循環にはまってしまい、 筋肉が衰えて様々な動作ができなくなっていくのを、ただただ傍観するしかなくなってしまいます。

(ベルトをつけたまま衰えた筋肉を鍛えることは当然できないですから。)

はじめのうちは

  • 坂道がつらい、
  • 早足ができない、
  • 追足でないと階段を下りられない

などといった、ちょっとした生活の不便から始まりますが、しだいに筋力低下が進むにつれ、

  • 歩きだす時に痛い
  • 椅子からの立ち上がりに痛みを伴う

など、家の中での生活すらままならなくなってしまう あるいは寝たきりになる可能性も考えられなくはないと思います。

10、20代であれば長く着用していても、衰えた筋力を取り戻すことはそんなに難しくはありません。

しかし代謝が急激に落ち、疲労やストレスがピークの40代、閉経でホルモンバランスが大幅に崩れる50代女性は、衰えの限界まで一度行ってしまうとなかなか回復できないのが実情です。

ベルトは気軽で便利です。痛みも早く和らぎます。

しかし、長期着用にはデメリットがありますので、 ラクになれるからといって安易に装着せず、まずは専門家に相談をしてベルトの型や適切な着用期間とその間の筋力低下を防止するためのホームケアを指導してもらってからの着用をおすすめします。

ベルトには大きくわけて2種類あります。 安定を目的とするベルト、固定を目的とするベルトの2種類です。前者には腰痛ベルト、後者には仙骨ベルトがあります。

またベルトの形をした筋肉サポーターなどもありますので、着用には専門家とのご相談後の着用を強くすすめます。