厚生労働省の調査によれば、現在、腰痛(変形性腰椎症)を抱えている患者数は約3790万人、変形性膝関節症は2530万人いると言われています。 参考:日本整形医科学会、厚生労働省『2015年度国民生活基礎調査』
また、今年2月20日に放映された某人気番組では、頭痛患者は4000万人にのぼり、うち緊張型の頭痛(ひどい首こりや肩の痛みが原因となった頭痛を抱えている)は2400万人が該当するとのこと。
首肩こり、腰と膝痛患者の合計は約8700万人ですが、おそらくそれぞれのデータには肩こり、頭痛の方には腰痛も含まれているでしょう。ですから、実数は8700万人よりは少ないとは思いますが、では一体は筋骨格に症状の罹患者数はどれくらいいるのか?
それは、2009年9月に大手某新聞に掲載された日本整形医学会発表の“将来寝たきりにつながる運動器の障害(=ロコモティブ症候群)を持つ推定患者数”の記事と照らし合わせると良いでしょう。
寝たきりになるほど運動器が脆弱=身体の筋肉や骨格に変形や痛みなどの何らかの障害を持っているという意味ですから、筋肉が弱く首肩腰足などに症状を持つ人が2009年の時点で4700万人です。
しかし、あれから10年経ち、40代のサルコペニア増、団塊世代が健康寿命にさしかかってきている現象を踏まえて、少々増えていると仮定して約5000万人という線が妥当ではないでしょうか?
これは1億510万人いる20歳以上の成人2人のうち1人は首肩腰足に何らかの不調を患っている数字になります。参考:厚生労働省『2018年度人口推計2月報』