偏頭痛と緊張性の頭痛の違いといえば、由来するものが血管性か筋肉性かということ。
、、、とはいわれても、自分に頭痛が起きた時、「これはどっちなんだろうか?」と迷う方が多いと聞きます。(あまりの辛さに考える余裕もないかもしれませんが、、、)
多くの頭痛持ちであれば、頭痛薬や処方箋薬でしのげますから、そんなに迷うことがあるの?と思うかもしれません。しかし、当院に来院される方は口々に「困っている」と話される方が意外に多いのです。
以前、このことをいきつけの頭痛外来の先生に尋ねたことがありました。(私も緊張型頭痛と偏頭痛の二つの頭痛持ちの当事者です。詳しくは→)すると先生も「けっこうな人数で同じような相談を受けますよ」とおっしゃっていました。それは、緊張性頭痛と偏頭痛の両方を持っていることで、どちらが起きているのか迷ってしまう、まさにそのケースを指していました。
これは確かにやっかいです。なぜなら、偏頭痛も緊張性も両方持っている場合は、それらがランダムに発症した場合、対処を間違えることが多いからです。
偏頭痛にマッサージしても効きませんし、緊張性頭痛には市販薬も処方箋薬もほとんど効かないからです。
では、頭痛が発症した時、偏頭痛か緊張性頭痛のどちらなのかを判断できる材料はあるのでしょうか?
すると、さきほどの先生いわく、明確な違いがあるとのこと。
それは、光を見て痛くなる場合が偏頭痛、そうじゃない場合は緊張性頭痛と判断すればよいということでした。ただ、頭痛がひどくする時に直接光を見るのではなく、目をつぶったり、暗い部屋に移動したりして頭痛が少しでも楽になるなら、偏頭痛という意味です。
そして、一般的にいわれる痛みの種類や箇所、、、例えば、おでこや目の奥がズキズキする場合は偏頭痛で、頭全体が表面的にヒリヒリするとか輪っかで締め付けられる場合は緊張性だ、、、とかでは見分けることはできない、のだそうです。
だから、頭痛が発生した時に、部屋を暗くして目をつぶってみて、楽になったと感じる場合は偏頭痛と判断して薬を飲む。そうでなければ緊張性頭痛と判断して、首や肩の筋をほぐす。(だから病院では筋弛緩薬などを処方)
ということでした。
緊張性頭痛の発生原因は首や肩のコリですが、そのコリもただのコリではなく、例えて言うなら鉄板がはいっているかのように、筋肉がガチガチになって硬くなってから発症するケースがほとんどです。
ですから、マッサージでの対処の場合ならば、50分60分かけてゆっくり、じっくり首肩をもんでもらうことが重要です。クイックコースなどで”とりあえず力を込めてゴリゴリやってもらう”と、必ずといっていいほどもみかえしとなって返ってきますし、気持ちよさはその日限り程度でしょう。
さらに、より高い効果を望むらなら、首肩の筋の根本である頚椎のゆがみを正すほうが、回復・持続性が高まるでしょう。
偏頭痛・・・
光に影響を受ける(たとえば、目をつぶったり、暗い部屋に移動することで痛みが楽になる)
緊張性頭痛・・・
光に影響されない(目をつぶっても楽にならない)