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パニック・自律神経失調の初期判定結果

パニック・自律神経失調の初期結果

(1)のみにチェックがついた場合

自律神経が乱れやすい徴候

自律神経は健康状態が良く、かつ、生活リズムや習慣が一定で安定していれば、多少のバランスの乱れはあったとしても、急発症して困ってしまう状態は比較的避けられる傾向も多いと言われます。そのため気になる症状があれば、生活を見直すことが有効です。

しかし、生活を見直しても改善が見られない場合は、ケアを受ける必要が生じます。一般的な自律神経失調は交感神経型です。自律神経のバランスがうまく保たれるよう、ストレスを避け、ぬる湯につかる、ゆったりと日々を過ごすなどリラックスを心掛ければ副交感神経が上がってくるかと思われます。

ただ、稀に副交感神経型の自律神経失調症があります。この場合、さする軽度のアロママッサージやリラックスは症状を悪化させる可能性があります。運動を心掛け、緊張感や集中力を要する場面を作って交感神経を上げることで副交感神経の亢進状態を解除してください。

それ以外の場合

本格的な自律神経失調の症状が始まっている段階

交感神経型か副交感神経型か、どちらかの自律神経亢進が確定しつつあります。

(2)にチェックが多くつく場合は、慢性化に近づいてきている段階にいると考えられますので、施術による早めのリセットが回復のためのキーポイント。


自律神経の失調、パニック発作でやっかいとされることは、“神経の可塑性”が起こってしまうことです。

説明が難しい語句ですが、簡単に言えば、症状の発生が自動運転化されてしまうというところでしょうか?

症状を1つ持っていたとして、それが2つ3つに増える状態に発展するという意味ではなく、 初期の頃は、特定の場面でのストレスでしか発症しなかったのが、似たようなストレスなら何にでも反応するようになる、発症のスイッチが増え続けるというイメージです。スイッチが増え続ける、だから始終症状に悩まされるということです。

例えば、あなたは混雑した場所に行くとパニック発作が出るとしましょう。満員電車ではいつも発症するけど、同じ密度の混雑でもパーティー会場では一回も発症したことがない、が初期の段階とします。

それが、パーティ会場、通勤中人の列の後ろを歩いている時でも発症してしまう。つまり満員電車で受けるストレスと似たストレスになら何でも反応するようになります。それが“可塑性”の段階という感じです。

混雑した状態ならどの場面でも、さらに混雑に似た状態、例えば狭い空間、低気圧にも反応して発症してしまうという具合でしょうか。

狭い空間でもなく混雑もない、晴れた広い場所なのに過呼吸、めまいに見舞われた。台風が近づいていたからだったのですが、低気圧の時は圧縮された空気が体を押さえつけますから、混雑と同じ状況という身体の解釈となるので発症のスイッチになり得たというわけです。

このような“可塑性の”段階に入れば、リセットして正常なバランスに戻す薬物療法は今のところないと思われます。

基本は、症状を鎮める処方が処置の中心となり、根本的に改善させることから遠く離れてしまいますので、特定の場面、ストレスで発症しているうちに早めに対処する方が良いでしょう。