(1)のみの場合
ゆがみがそれほどひどくなっていない状態
生活の見直し・ストレッチ等の自己ケアで何とかできるレベル。
一般に肩こりと言いますと、じっとしていて肩が痛い、コリが気になって指でグリグリするものだと理解されていますが、 初期段階は、自覚症状はほとんどなく、触ると肩が硬くなっている、振り向くと何となく肩が痛いという程度です。
この段階ではゆがみはそれほどひどい状態ではありませんから、運動して首の可動域を上げるのではなく、 固まった筋肉をほぐす目的で、手のひらで摩ったり、温めたり、首を横に倒すなど軽く伸ばすことが有効です。
長時間のパソコンや手仕事をした後、首や肩を触ってみて硬いと感じたら、肩から少し離れた手腕、肩甲骨を開いて 前胸を伸ばすストレッチなどの自己ケアで十分に対応できます。
それ以外の場合
症状の習慣化の手前にいる段階
ゆがみが複数になり、身体のバランスが崩れつつある状態にいます。もし(2)にチェックが多くつく場合は、慢性化に向かう過程と思われます。
首は骨や筋肉ばかりではなく、神経と細かい血管が複雑に入り組んでいる人体的にもとても重要な部位です。症状が軽度のレベルでは筋骨格がゆがむ程度で済みますが、頸椎可動性不全に発展し、影響が神経・血管に及ぶと、非常にやっかいな症状が付随してきます。
筋症状
- 耳の上がしびれる
- 脇やデコルテが痛む
- 腕がだるい
- 首のこわばり
自律神経症状
- 歩いているとフワッと浮く感じがする
- 突然の息苦しさ
- 頭がギラギラして寝付けない
に見舞われていたら、早めのバランス回復がキーポイントです。